肩の家庭療法です。

●肩が硬くなって上がりにくい例

@挙上運動
壁に軽く腕を押しつけます。(寝て行う方法などあります。)腕を挙げる運動は 肩の炎症のある部分を圧迫しながら挙げて行きますから、無理をすると炎症が 増大し、逆効果となります。少し痛いところまでで止めるようにしてください。 風呂上りなどで肩が温まった後で行うと効果的です。













A内旋運動
手を背中に持ってくる。動きの悪い方の手を良い方の手で持ち、ゆっくり上に 挙げて行く。これも少し痛い位の所で止める。
15回位行なう。















B外旋運動

仰向けに寝たり、立って行ないます。 頭の後ろで手を組み、反動をつけずに力を入れて、肘を後ろの方に持って きます。 15回を目安に行ないます。
C関節包への働きかけ
これがアイロン体操と言われるものです。アイロンを持ち上げるのではなく 前後、左右や円を描くような感じで振るように動かす。
ブラーンとしたような感じ動かします。
D最新の方法(インナーマッスルの強化運動)

インナーマッスルを強化する方法は比較的新しいやり方です。 1〜2キロ位の力をかけながら、内旋、外旋、挙上の運動を行ないます。15 回行なうのが基本です。これを1セットとし3回を目安に行ないます。
引っ張る力が余り強いと、インナーマッスルという奥にある必要な筋肉 を強化するのではなく、三角筋という外側の大きな筋肉を強化することになり、 あまり意味をなさなくなります。
使用するのは、ゴムです。
市販の輪ゴムを使うのであれば、8本位を束ね、繋いで40cm位にします。
できれば、下の写真のような、専用のゴムバンドを使用した方が良いでしょう。
ダンベルを使用する方法もありますが、当院ではこの方法を指導しています。 1mあたり500円位で手に入ります。当院に御相談下さい。



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